草の花
今日は仕事だった。 教室に中2の男の子が入ってくるなり、柑橘系の鋭い香りが漂ってきた。 コロン?整髪料? いずれにせよ、オシャレなのかも。 髪型もあの、やだねったら♪やだね♪の氷川ひろしみたいなシャギーカットだし。ずっと前もキンキラキンのネックレスしていたし。GFとかいるのかもしれないね。 などといろいろ考えながら、ユーミンの「春よ来い」のところを学習した。 君を思いひとり歩く、の「君」とはどういうことか? という問題で、その答えは、イの 「はるか遠くにいる君」のことだった。 あたしはまたアの「忘れられない君」のことかと思ったぜ。あはははは。勉強になった。 問題に取り込んでもらっている間、福永武彦氏の草の花を読んでいた。 中学校の時の美術部の顧問だった間寛平似の臨時の数学の先生にすすめられていた本だ。 今ごろ読むなんて遅すぎたかな? いや、本というのは出会うべきタイミングというものがあると思う。 この本は今出会うべくして出会ったのだ。 そういうことにしておこう。 あまりに崇高で純粋な魂を持つ人は、やはりこの世では生きてゆけないのだろうか? 主人公で肺を病む青年は、キリスト教の洗礼を受けてしまったので、自殺ができない、そこで 難しいとされる肺摘出の手術を自ら願い出て帰らぬ人となる。 もしやこれはあまりにも理想を追い求めすぎた青年の魂の挫折の記録なのか? まだ最後まで読んでいないのでわからないけど。
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